日々の仕事は多岐にわたり、ミスが患者への不利益に直結する可能性が高く、ストレスの溜まる職業と言われているのが看護師です。とても大変な仕事ですが報われることも少ないため、疲弊してしまう人は珍しくありません。それによって離職してしまい、過酷な職場環境がより一層過酷になる悪循環に陥ってしまうのです。そんな悪循環を断ち切るべく、職場によっては対策をとっている場合もあります。
人手の増員や新しい設備などで仕事の負担を減らすのは当然ですが、それだけでは精神的な負担は軽減されません。気持ちの部分はリフレッシュすることでリセットされるものですが、今までは個人で対応するケースがほとんどでした。それでは本質の不満がなくならず、短期的な解決になってしまいます。そこで、これからも継続して働いてもらうために、リフレッシュ研修を行う職場が増えてきました。
リフレッシュ研修は気持ちのリセットが目的ですが、それ以上に不満の共有とその対処方法などをレクチャーする機会になっています。なかなか知ることのできないほかの看護師の不満を聞いて同じ悩みに共感し、先輩の不満対処方法を知ることで勇気をもらえるのです。仕事に密着した内容のため、リフレッシュの密度が濃くなるでしょう。悩みは経験や担当によって異なることから、世代や配属先などのカテゴリー別に開催していることもあります。自分に合った研修に参加することで、気持ちが楽になるのです。